「先月の請求書」「会議の録音」「設計図のPDF」——ファイル名ではなく、こういった言葉でファイルを探せるようになりました。HStorageのAIファイル検索機能が利用可能になりました。

🆕 2026年10月 更新: Excel(XLSX)・Word(DOCX)・PowerPoint(PPTX)・Shift_JIS の CSV・MP3 などの音声ファイルが検索対象になりました。処理は自社データセンターの GPU 上で動く HAI が行い、第三者の AI 事業者には送信しません。あわせて対応ファイル形式とプライバシーと学習利用の記述を現在の構成に合わせて更新しました。

目次

AIファイル検索とは

従来のファイル検索は、ファイル名や拡張子による絞り込みが主でした。ファイル名が scan_20260601_001.pdf のような連番だと、中身を開くまで何のファイルかわかりません。

AIファイル検索は、ファイルの中身をあらかじめ解析してベクトルに変換し、検索クエリのベクトルと照合して関連度順に表示します。「領収書」と入力すれば、ファイル名に「領収書」が含まれていなくても、内容に金額や購入明細が書かれているPDFがヒットします。

HStorageダッシュボードのAI検索UI

ダッシュボードの検索バー右上に「AIで探す」トグルが追加されました。オンにして「AIで検索」を押すと、AIファイル検索モードで実行されます。

対応ファイル形式

AIファイル検索でインデックスされるファイルの種類は以下のとおりです。

ファイル種別 処理内容
PDF ページをレンダリングしてOCRでテキストを抽出
画像(JPEG, PNG) OCRでテキストを読み取り
Excel(XLSX) シートごとに行単位で読み取り。各シートの1行目を見出しとして各ブロックに付与
Word(DOCX)、PowerPoint(PPTX) 本文テキストを段落・スライド単位で抽出
テキスト、CSV、TSV UTF-8 に加えて Shift_JIS(CP932)にも対応。CSV は行単位で見出し付きに分割
音声(MP3, WAV, FLAC, AAC, M4A, OGG, WMA, Opus) 音声をテキストに書き起こし(文字起こし)
動画 再生時間などのメタデータのみ。音声の文字起こしは行いません
すべてのファイル ファイル名・ファイル種別・作成日は常にインデックス対象

旧形式の Office ファイル(.xls / .doc / .ppt)、EUC-JP のテキストは対象外です。

1ファイルあたりのインデックス量には上限があり、大きな表(数万行の Excel など)は先頭から一定量(目安として数千行)までが対象になります。音声は30分までを文字起こしします。

暗号化されたファイルは、内容のインデックスができないためファイル名とメタデータのみが検索対象になります。

既にアップロード済みのファイルも、対応形式が増えた際にはバックグラウンドで順次インデックスし直されます。

有効にする方法

設定画面から「AIファイル検索」セクションを開き、「AI自然言語ファイル検索を有効にする」をオンにして保存します。

AIファイル検索の設定画面

有効にした後にアップロードしたファイルがインデックスの対象です。有効化以前にアップロード済みのファイルはインデックスされません。

検索対象についての説明ダイアログ

設定を保存すると、この説明ダイアログが表示されます。

プライバシーと学習利用

AIファイル検索では、ファイル名・文書から抽出したテキスト・画像のOCRテキスト・音声ファイルの書き起こし・動画のメタデータ・検索クエリを、自社データセンターで HCloud が保有する GPU 上の HAI が処理します。第三者の AI 事業者へ情報が渡ることは一切ありません。動画の音声は送信されません。

HStorage は、処理したテキストや文字起こし本文を保存しません。保存するのは検索用のベクトルと、ファイル種別などのメタデータだけです。

AIファイル検索は初期状態ではオフです。アップロードした人と検索する人の両方が設定で有効にしている場合にのみ、ファイルの内容が検索対象になります。

また、検索クエリはURLに保存されません。AIモードでは通常の並び順(作成日、容量など)は使用できず、関連度順で表示されます。

通常検索との使い分け

AIファイル検索と通常の検索はトグルで切り替えられます。

通常検索 AIファイル検索
ファイル名の部分一致 文章の意味と内容で照合
作成日、容量などで並び替えられる 関連度順で固定
高速 大量のファイルでも意味で探せる
ファイル名がわかるときに最適 内容はわかるが名前が不明なときに最適

ファイルが増えてくると「あの内容のファイル、どこだっけ」という場面が増えます。ファイル名で管理しきれなくなったとき、AI検索が選択肢に入ります。


HStorageのAIファイル検索はダッシュボードの設定から有効化できます。PDFやOffice文書の中身、画像内の文字、音声の書き起こしを横断して、自然な言葉でファイルを見つけてください。